解体工事費を安く抑えるには?

以前のブログで解体費用を抑える方法を書きたい・・
っとつぶやいていたのでこっそり書きますねφ(..)メモメモ

おおまかに解体費用は以下の項目に分けれます。

  1. 解体手間
  2. 足場養生費
  3. 解体材の処分費
  4. 解体材の運搬費
  5. 残存物の処分費
  6. 諸経費

順に説明していきますね!

 

解体手間

建物を解体する上で必要な人件費、重機の損料(リース費・消耗費・油賃など)など解体するだけに必要な経費。新しい建物より古い建物のほうが安く、木造<鉄骨造<RC造<SRC造と解体費用は必要となってきます。ここの費用を抑えるためには施工会社を選ぶ事だと思います。自社の重機を持っていない、経験が乏しかったり施工能力が低い(高齢・若年な従業員が多い)場合には費用を増やしておく必要があるからです。

 

足場養生費

田んぼの真ん中に建っていれば必要ありません。が、そのような条件は滅多にありません・・。特に昨今ではアスベスト含有建材の解体時の飛散防止が条例でも定められており市街地での解体工事で、養生を抑えると近隣トラブルの原因にもなりかねません。ですのでここはしっかり養生計画を組めて、尚且つ、自社で足場を保有し組立てできる施工会社を選ぶ事が費用とトラブルを抑える秘訣となります。

 

解体材の処分費

建築物の解体をおこなうと、必ず発生するのが産業廃棄物です。ひと昔前ではまだ法整備も無く、解体した現場に穴を掘って解体材を現地で燃やして埋める・・なんて事も行われていたようですが現在では建設リサイクル法が整備され、リサイクル率を上げていく事が求められています。リサイクルされて資源に戻る!としたら処分費用は下がりそうなイメージですが現実には上がり続けているのが現状です。(この理由もいつか書きたいところ^^;) 処分費用を安く抑えるために手っ取り早いのは産廃の自社処分場を持っている施工会社を選ぶ事です。自社で産廃を処分できない施工会社では予想解体材より多くの産廃が発生した場合に備えて見積もりに余裕を持たせ、必要経費なので産廃費は値引きできない事情があります。

 

解体材の運搬費

運搬費を安く抑える条件は大型車での搬出が可能で近くに処分場があり、地場の施工会社である事があげられます。走る距離が短く、一度に大量の解体材を運搬でき、尚且つ自社での車両を保有している施工会社を選べば金額交渉も可能となっていくのです。

 

残存物の処分費

1~5の内容は施主様からだと施工会社を選ぶ事しかできませんが、残存物に関しては施主様でも処理可能です!ただ、重労働で大変ではあります(^_^;) 地域の一般廃棄物処分場(クリーンセンター)に施主様で分別して運搬すれば安く処分可能です。これを解体業者に処分を依頼する場合、業者は一般廃棄物では無く、産業廃棄物として処分するしか方法はありません。費用的には3~5倍になります。一般廃棄物として処分をおこなうには自治体の収集運搬許可業者に依頼する方法もあります。こちらは処分代+運搬費なので運搬費が追加にはなりますが普通車に不用品を詰め込んで何度も往復するよりは効率は良いでしょう。また、処分する前に骨董屋さんやリサイクル業者に買取できるものを見てもらえば解体費用の足しになる場合もあるようです。

 

諸経費

おおざっぱに諸経費と上げましたが色々入ってます。解体工事に着手するまでに電線(電話線・光ケーブル・有線放送)の切離し依頼、水道の引込管の切離し・工事用水の立上げ依頼、便槽や浄化槽の汲取り消毒依頼、都市ガス・プロパンガスの切離し撤去依頼が少なくとも必要となりますが、業者に丸投げすると経費を盛込みますので施主様で依頼されると値下げ交渉の条件に成り得ます。(地域によっては施主様から依頼が必要な場合もあります)

以上が見積書の項目で見る費用を抑えるポイントですが、実際の現場では他に樹木の伐採や庭石の撤去、土間コンクリート・ブロック塀の撤去、車両が入らないような現場では手ばらし小運搬などが追加されていきますが、概ねの値下げポイントは上記の項目でカバー可能です。

 
そして決定的に安く解体工事をおこなうポイントは

最低3社以上から見積もりをもらう事です!!

ありがちですが一番効きます(・.・;)相見積か・・

 
そこで重要な事は

一番安い見積を提示した業者に依頼する事は辞めてください!!!

なぜなら 「安い=安心して任せられる」 では無いからです。

 
項目の方でも説明しましたが解体工事はご近所トラブルや労災事故、不法投棄といった危険性も含んでいるため見積もり依頼した業者の施主様による見極めが重要です。

見積依頼をされた際から業者の見極めを行われた上で、一番安心して依頼できる業者に一番安く見積もりしてきた業者の見積書を見せて金額交渉をおこなう事をお勧めします。

・・・正直、業者の私からしても施主様にこれをされたら頭が痛いです(笑)

しかし、数ある解体業者の中から選んで頂ければ嬉しいので勉強させてもらう(建設用語で安くする)って言葉がこの場合こそ本当かもしれませんね。